コラム『お灸と呼吸と肩こり』
2018.12.11
日頃何気なく行っている『呼吸』ですが、24時間休みなく行われており、もし呼吸がうまく行えていなければ、肩や首の筋肉を過剰に使ってしまい、肩や首のコリの原因となります。
呼吸は1日何回する?
成人の方は、正常の呼吸数が12〜18回とされています。それが、1時間になると720〜900回、1日にすると2万回以上になります。
呼吸は1日で最も行っている運動になります。
現代人は呼吸が浅い?
現代人はライフスタイルの変化により、心身ともにストレスを受けやすく、交感神経の働きが優位になることが多いです。交感神経が優位になることで、呼吸も早くなり、浅くなってしまいます。正常時、呼吸の80%を担っているのが「横隔膜」と言われる部分です。しかし、呼吸が浅いと横隔膜を正しく機能させることが出来ず、補助的に使われる首周りの筋肉を過剰に使い、呼吸を行ってしまいます。そのような状態で、呼吸を1日2万回以上行うことで肩や首のコリを引き起こしてしまいます。
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お灸でリラックス
まずは緊張状態の交感神経優位の状態からリラックス状態の副交感神経優位の状態にしていくことが重要です。カラダが緊張状態の場合、筋肉や血管が収縮してしまい、血液循環も悪くなってしまいます。経絡上にあるツボを刺激することで、全身の血液循環を良くします。また、お灸の心地いい熱刺激が緊張状態を和らげてくれます。
お灸でリラックスし、血液循環を改善させ、呼吸を整えることで健康なカラダを手に入れましょう。
(文:下川由香里)