健康診断結果の見方 | 医療法人南谷継風会 南谷クリニック 健診センター

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大阪府豊中市岡町北1-2-4

健康診断結果の見方

健康診断結果の見方

それぞれの検査でどんな病気がわかるかをまとめています。検査結果はその日の体調や生活リズムなどで変わることもあります。基準値よりわずかに外れているからといってすぐに病気を意味しているというわけではなく、日頃からご自身が健康な時の数値を知り、変化がないか確認してください。定期的に健康診断を受けて数値の変動を早期に察知し、病気の予防や早期治療に役立てましょう。

※正常値や判定基準は年度ごとに見直しを実施します。そのため、過去の基準値とは異なる場合がございます。

健診結果を生かし、より健康な毎日を!

健康診断は健康づくりの第一歩です。ご自身の身体を知り、生活習慣病の予防や病気を早期に発見し、治療につなげることが大切です。結果を上手く活用し、生活習慣を振り返るきっかけにして、より健康な毎日を過ごしましょう!

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)とは

内臓脂肪の蓄積による肥満に加え、高血糖・脂質異常(高脂血症)・高血圧といった動脈硬化の危険因子を併せもった状態を「メタボリックシンドローム」といいます。「メタボリックシンドローム」は動脈硬化を急速に進行させ、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの命にかかわる病気の引き金となる危険な状態です。
このメタボリックシンドロームの概念に基づいて、生活習慣の改善に取り組んで将来の生活習慣病を防ぐことが重要視されています。この機会にぜひご確認ください。

判定基準

内臓脂肪型肥満の基準としての腹囲に加え、①血糖 ②脂質 ③血圧の数値を基準とします。

腹囲

男性:85cm以上

女性:90cm以上

①血糖

空腹時血糖 110mg/dL以上

または

HbA1c(NGSP) 6.0%以上

②脂質

中性脂肪 150mg/dL以上

または

HDLコレステロール 40mg/dL未満

③血圧

最高血圧(収縮期) 130mmHg以上

または

最低血圧(拡張期) 85mmHg以上

判定結果

判定 内容
基準該当

腹囲が該当、かつ①~③のうち2つ以上の項目に該当

メタボリックシンドロームの基準に該当します。

予備群該当

腹囲が該当、かつ①~③のうち1つの項目に該当

メタボリックシンドロームの予備軍に該当します。

非該当

腹囲のみ該当、または腹囲が該当しない

メタボリックシンドロームではありません。

生活習慣を振り返るきっかけに

運動

運動は生活習慣病の予防・改善や骨粗鬆症の予防などに効果があり、QOL(Quality Of Life,生活の質)を高めることができます。現代生活では意識的に身体を動かさないと運動不足になりがちです。座って過ごす時間を減らし立って活動する時間を増やす、通勤や買い物、散歩など歩く機会を増やす、階段を使う、姿勢に気をつけるなど日常生活に上手く運動を取り入れましょう。

どんな運動が自分に合っているか(必要なのか)わからない…

当センターに隣接する「メディカルフィットネスM’s」では、1人ひとりに合わせた運動プログラムを提案しております。身体状態や体力レベルに合わせた運動ができますので、安全かつ効果的に目的を達成できます。運動に慣れるまではマンツーマンで指導(最大3回まで無料)いたしますので、運動が初めての方や苦手な方も安心してご利用いただけます。

メディカルフィットネスM’sのご案内

食生活

1日3食、腹8分目の量をよく噛んで食べましょう。毎日の食事で糖質、脂質、たんぱく質をバランス良く摂り、調味料を少なめにするなど塩分控えめを心がけましょう。主食・主菜・副菜を基本にして、多様な食品(色の異なる食品)を組み合わせたり、調理方法が偏らないようにするとバランスが整いやすくなります。

禁煙

喫煙は、心疾患(狭心症、心筋梗塞など)、悪性腫瘍(がん)、脳血管障害(脳梗塞、脳出血など)、呼吸器疾患(慢性閉塞へいそく性肺疾患/COPD)、糖尿病、歯周病などの原因となります。また、本人だけでなく周りの人の健康にも影響を及ぼします(受動喫煙による健康への影響)。禁煙は健康への近道です。禁煙外来の利用や、喫煙する場合は分煙を心がけましょう。

アルコール

過度な飲酒は肝機能障害や膵炎、生活習慣病、がんの原因となります。適量を守り、週に2日は休肝日(全く飲まない日)を作る、魚や大豆製品、野菜などのしっかりとしたつまみを最初に食べる、就寝前の飲酒は避けるなど、お酒と上手く付き合いましょう。

睡眠

心身をリフレッシュさせることは健康を維持する上で大切なことの1つです。睡眠には、脳を休ませる、身体を回復させる、記憶や感情の定着や整理、免疫機能を増加させるといった重要な役割があります。寝る前のスマホやパソコンの使用を避けたり、適度な運動を行うことで睡眠の質が高まります。毎日とるからこそ睡眠の質を大切にしましょう。

判定区分

A/異常なし

今回の健診では異常を認めません。あくまで健診を受けた時点の状態ですので、自覚症状がある場合は医療機関にご相談ください。

B/軽度異常、軽度異常あるも日常生活に支障なし

わずかな異常はありますが、日常生活に支障はありません。1年に1回は健康診断を必ず受診しましょう。

C/要経過観察、軽度異常あり生活習慣改善を要す

異常所見について経過観察が必要です。
かかりつけ医をつくり、定期的に検査を受けるなどしてください。合わせて生活習慣を改善しましょう。

D1/要治療

医療機関を受診してください。主治医の指示に従い検査を受けるなどしてください。

D2/要精密検査(要精検)

詳細な検査が必要です。できるだけ早く医療機関を受診してください。

E/現在治療中

今後も主治医の指示に従って治療を続けてください。

基本的な検査項目

診察(問診、視診、触診、聴診)

医師が現在の身体の状態を診るために、質問したり身体を調べたりします。総合的な身体の状態を確認します。

身長・体重・BMI

身長と体重のバランスを確認します。BMIは体重と身長から計算し、肥満度を調べます。

計算式:BMI=体重(kg)÷身長(m) ÷身長(m)
(例)身長160cm(1.6m)、体重58kgの場合/BMI:58kg÷1.6m÷1.6m=22.7

基準値:22.0が標準値で、値が離れるほど有病率や発病率が高くなります。

腹囲

おへその高さでお腹の周囲の大きさを測ります。内臓脂肪の蓄積の程度がわかります。

視力

眼のピントを合わせる機能を確認します。視力の低下がないかを調べ、眼の疾患や糖尿病などの全身疾患がないか確認します。

聴力

高音から低音までの音を聞き取れるかを調べます。難聴の有無や程度がわかります。

血圧測定

血圧は心臓が収縮または拡張した時に血管壁にあたる血流の強さを表しています。心筋梗塞や脳梗塞、脳出血、腎臓や内分泌の異常やリスクがわかります。

安静時心電図検査

心臓の状態を確認します。不整脈や心肥大、狭心症、心筋梗塞等がないか確認します。
※心臓の動きそのものを反映するものではありませんので、心臓の動きや弁の状態などを調べる場合は心エコー検査などを行います。

眼底検査

眼底(目の奥)をカメラで撮影し、眼底にある動脈の状態を調べます。眼底は血管を肉眼で直接観察できる唯一の場所なので、眼の病気の他、血圧や動脈硬化、糖尿病などによる血管の異常の有無を確認します。

肺機能検査

肺を出入りする空気の量や速度を測定し、肺の機能や呼吸器の病気がないかを調べます。

肺活量

ゆっくり呼吸して測定します。できるだけ息を吸い、全て吐き出したときの空気量を調べます。

努力肺活量

胸いっぱいに吸い込んだ空気を、できるだけ勢いよく吐き出して測定します。

1秒量

努力性肺活量の最初の1秒間に吐くことができた空気の量を測定します。

1秒率

努力性肺活量に対する1秒量の割合を測定します。

血液検査

血色素量(ヘモグロビン,Hb)

血色素(ヘモグロビン)は赤血球に含まれる赤い色素で鉄分を含んでおり、酸素を運搬する役割を担っています。鉄欠乏性貧血の有無を調べます。

赤血球数(RBC)

赤血球は全身に酸素を運び二酸化炭素を回収して肺に送る働きをします。低値は貧血、高値は多血症が疑われます。

白血球数(WBC)

身体内に侵入する異物や細菌から身体を守る働きをします。感染症や炎症性の疾患で高値となるほか、喫煙でも高値となる場合があります。

ヘマトクリット(Ht)

血液中に含まれる赤血球の割合を表します。貧血の有無などを調べます。

血小板数

血液を固まらせて出血を止める働きをします。多くても少なくてもよくないため、適度な量を保てているか確認します。

血液像

血液細胞の割合を調べます。感染症やアレルギー疾患の有無などを確認します。

MCV・MCH・MCHC

貧血の種類を確認します。

MCV

赤血球の平均的な大きさ(体積)

MCH

赤血球に含まれるヘモグロビンの平均量

MCHC

赤血球に含まれるヘモグロビンの割合(濃度)

総コレステロール

コレステロールはホルモンや細胞膜の材料で人体には必要なものです。増えすぎると動脈硬化を進めます。

LDLコレステロール

「悪玉コレステロール」と呼ばれるもので、血管壁に沈着しやすく動脈硬化を進行させます。肝臓で作られたコレステロールを細胞に届ける役割があるため必要なコレステロールではありますが、増えすぎると動脈硬化を進行させ心筋梗塞や脳梗塞の要因となります。

HDLコレステロール

「善玉コレステロール」と呼ばれるもので、血管壁に蓄積したコレステロールを回収し肝臓に運びます。運動で増加し、喫煙や肥満で減少します。

non-HDLコレステロール

HDLコレステロール“以外”のコレステロールを表します。LDLコレステロールだけでなく、その他の動脈硬化を引き起こすコレステロールも含んでおり、動脈硬化のリスクを総合的に管理できます。「総コレステロール値」から「HDLコレステロール値」を引いて算出します。

中性脂肪(TG)

身体内の糖質(ブドウ糖)が不足したときに身体を動かすエネルギー源として働きます。皮下脂肪の主成分で、増加すると動脈硬化を進行させます。

空腹時血糖

血液中のブドウ糖のことで、高値の場合は糖尿病の可能性があります。食事の影響を受けるため空腹時に検査をします。

ヘモグロビンA1c(HbA1c/NGSP値)

食事による数値の変動がほとんどなく、過去1~2ヶ月の血糖値の平均を反映します。糖尿病の診断や管理に用いられます。

AST(GOT)

肝臓や心臓、骨格筋に多く含まれる酵素で、肝臓や心臓、骨格筋に障害があると高値を示します。

ALT(GPT)

肝臓に多く含まれる酵素で、肝臓に障害があると高値を示します。

γ-GTP

肝臓や胆道に多く含まれる酵素で、肝臓や胆道系(胆嚢や胆管)に障害があると高値を示します。特にアルコールに対する感度が高いので、飲酒による肝臓の障害を調べることができます。

ALP(IFCC法)

主に肝臓や骨、小腸などに含まれる酵素で、肝臓や胆道系(胆嚢や胆管)、骨の疾患で高値になります。

LDH

肝臓や心臓、骨格筋、腎臓に多く含まれる酵素で、これらの臓器に異常があると高値になります。

総蛋白(総たんぱく,TP)

血液中の蛋白質の量を表し、身体の栄養状態の指標です。

アルブミン(ALB)

肝臓で作られる蛋白質で、肝臓の状態や栄養状態の指標です。肝臓や栄養状態に異常があると低値になります。

総ビリルビン(T-BIL)

肝機能障害の症状である黄疸の指標です。肝臓や胆道系(胆嚢や胆管)に異常があると高値になります。

コリンエステラーゼ(ChE)

肝臓で作られる酵素のひとつで、肝臓に異常があると変動します。肝機能が低下すると低値に、脂肪肝や糖尿病では高値になります。

蛋白分画

総蛋白の内訳を詳しく調べます。他の検査と合わせて実施し病態を把握することに用いられます。

A/G比

総蛋白のうち肝臓で作られるアルブミンとグロブリンの割合を示した数値のことです。総蛋白の数値が基準値であっても気がつかない隠れた病気を判断することができ、主に肝機能や腎臓の障害を調べます。

HBs抗原・HBs抗体

B型肝炎ウイルスの感染の有無を調べます。

HCV抗体

C型肝炎ウイルスの感染の有無を調べます。陽性(+)の場合はさらに詳しい検査が必要です。

血清アミラーゼ/尿アミラーゼ

膵臓と唾液腺から多く分泌される消化酵素で、膵臓や唾液腺に異常があると高値になります。

尿酸

尿酸の生成と排泄のバランスがとれているかどうかを調べます。バランスが崩れ数値が高くなると痛風や腎臓の障害などを引き起こします。アルコールをよく飲む方、レバーや魚の内臓などをよく食べる方は数値が高くなる傾向があります。

クレアチニン

クレアチニンは腎臓から排出されますが、腎臓の機能が低下すると血液中の濃度が高くなり、数値が高くなります。

eGFR

クレアチニンより精度の高い腎臓の機能を調べる検査です。クレアチニンの値を性別と年齢で補正して算出します。クレアチニンと異なり、数値が低いと腎臓の機能が低下していることを示します。

尿素窒素

尿素窒素は蛋白質が分解されてできる物質で、肝臓で作られ腎臓から尿中に排出されます。腎臓の機能が低下すると高値になります。

CRP

感染症や炎症の有無を調べます。感染症や炎症がある場合は高値になります。

リウマチ因子(RF)

関節リウマチの有無を調べます。関節リウマチの場合は高値になります。

CPK

心筋や骨格筋など筋肉の中にある酵素です。これらの細胞に異常があると血液中に流れ出すため高値になります。高値の場合は心筋梗塞などが疑われ、痛みの有無や心電図検査と総合して診断します。

血清鉄

体内の鉄分は血色素(ヘモグロビン)の合成に必要な成分です。低値の場合は鉄欠乏性貧血の可能性があります。

電解質(ナトリウム、クロール、カリウム、カルシウム、リン)

身体は一定の状態を維持する恒常性という機能を持っています。血液に関しても血液中のイオン濃度が一定値に調整されることで身体のバランスを保っています。この検査では血液中の電解質濃度を測定し、身体のバランスの異常を調べます。

AFP/腫瘍マーカー

主に肝臓がんの腫瘍マーカーです。

CEA/腫瘍マーカー

大腸がん、胃がん、膵臓がんなどの消化器系のがんや、肺がん、乳がん、卵巣がんなどの腫瘍マーカーです。

CA19-9/腫瘍マーカー

膵臓がん、胆道がんなどの腫瘍マーカーです。

PSA/腫瘍マーカー

前立腺がんの腫瘍マーカーです。

CA125/腫瘍マーカー

主に卵巣がん、子宮体がんの腫瘍マーカーです。

ABC検診

血液検査で行う胃がんリスク検査です。ピロリ菌の抗体価検査とペプシノゲン検査を組み合わせて判定します。
ただし、これは胃がんになるリスクを調べる検査で、現在胃がんがあるかどうかを調べることはできません。現在胃がんがあるかどうかを調べる場合は「上部消化管X線(胃バリウム)検査」または「上部消化管内視鏡(胃カメラ)検査」の受診が必要です。

尿検査

尿糖

尿中のブドウ糖を調べます。陽性の場合は糖尿病や腎性糖尿が疑われます。

尿蛋白

尿中の蛋白質を調べます。陽性の場合は腎臓の異常が疑われます。

尿潜血

尿中に微量の血液が混入していないか調べます。陽性の場合は腎臓や尿路系の異常が疑われます。

尿沈渣

尿を遠心分離機にかけて沈殿した成分を検査します。腎臓、膀胱、尿道などに異常がないか調べます。

ウロビリノーゲン

尿中に排出されたウロビリノーゲンの量を検査し、肝臓や胆道系に異常がないか調べます。

便検査

便潜血反応(2日法)

便中に血液が混入していないか検査し、大腸からの出血の有無を調べます。陽性の場合は必ず大腸内視鏡検査などの詳細な検査が必要です。大腸がん、大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などが疑われます。

画像検査項目

胸部X線検査

胸部にX線を照射して肺や心臓などの変化や病気を検査します。肺がんや肺気腫など肺の病気、心臓や大血管の異常がないか調べます。

上部消化管X線検査(胃バリウム検査)

造影剤(バリウム)と発泡剤を飲んだ状態でX線撮影し、食道や胃、十二指腸の形、大きさ、粘膜の状態、動きなどを観察し疾患の有無(主にがんやポリープ、潰瘍)を調べます。

上部消化管内視鏡検査(胃カメラ検査)

口から内視鏡を挿入し、食道や胃、十二指腸を直接見ながら検査します。食道や胃などの形状、がんやポリープなどの有無を調べます。内視鏡検査は細かい病変を確認しやすいため早期がんを発見することが可能であり、またX線(バリウム)検査で異常があった場合の再検査としても実施されます。

下部消化管内視鏡検査

肛門から内視鏡を挿入し、大腸全体を直接見ながら検査します。がんやポリープなど、大腸の疾患の早期発見を目的に実施します。

腹部超音波検査

腹部に超音波を当てて、主に肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓に異常がないかを調べます。痛み等を感じることもなく、X線やCT検査のような被ばくもない安全な検査です。
※肥満体型の方や消化管内にガスや便が溜まっている方は臓器が観察しにくく「描出不良」となる場合があります。体型や消化管内の状態に影響されにくい「腹部CT検査」をご検討ください。

頸動脈超音波検査

首にある頸動脈に超音波を当てて、血管壁の状態(厚さやプラークの有無など)を観察します。血管壁の厚さを測定することで動脈硬化の程度を調べます。全身の動脈硬化の進行の程度を推測することができます。

胸部CT検査

主に肺がんの早期発見を目的に実施します。身体の周囲からX線を当て、コンピュータ解析により体内の立体的な輪切り画像にして見ることができる検査です。そのため、骨や心臓・肝臓などの臓器と肺が重なり発生する死角の観察ができます。また、詳細な画像も見ることができるため、小さな肺の変化を発見できる可能性が高い検査です。異常があった場合は呼吸器科を受診し担当医とご相談ください。

腹部CT検査

主に肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓の状態を調べます。超音波検査では見にくい深部の臓器を調べたり、ガスや脂肪のために超音波検査で観察しにくい場合でも臓器の状態を調べたりすることができますが、X線を使用するため被ばくがあります(人体に影響が出ることはありません)。異常があった場合は専門医を受診し担当医とご相談ください。

頭部MRI/MRA検査

頭部MRI検査は磁気を利用して頭部の断層撮影を行う検査です。脳血管疾患(脳出血やくも膜下出血、脳梗塞)の有無を確認します。
頭部MRA検査は脳の血管だけを撮影する検査です。脳動脈瘤や動脈の狭窄の有無などを確認します。

骨密度測定

X線を照射して腰椎と大腿骨の骨量を測り、骨粗鬆症の有無を確認します。若年成人平均値(YAM)を基準とした割合(%)をYAM比、同年齢平均値を基準とした割合(%)を同年齢比として表し、YAM比の数値により骨粗鬆症を診断します。当センターではDEXA法の測定装置を使用しており、より精度の高い検査が実施できます。女性は閉経後に女性ホルモンの急激な減少に伴い骨量も減少するため、定期的に検査することが重要です。
YAM比が基準値を下回っている場合は、整形外科を受診し担当医とご相談ください。

その他

血圧脈波検査

手足の血圧を同時に測定し、その血圧の比較や脈波の伝わり方から血管の硬さや動脈硬化の程度を調べます。血管が硬くなっていたり動脈硬化があったりすると心筋梗塞や狭心症、脳卒中(脳梗塞や脳出血など)のリスクが高まります。

LOX-index

将来の脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを予測する血液検査です。将来的な発症リスクが高い場合は、現在の生活習慣を見直し予防に努めましょう。

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