2017年そして2018年 | 医療法人南谷継風会 南谷クリニック 岡町院

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COLUMN

2017年そして2018年

2018.01.01コラム

2017年も色々な事がありました。個人的にもクリニックにも。一つ一つを思い返せばキリがありません。感想としては月並みですが“光陰矢のごとし”つまりあっという間に過ぎてしまったという事です。こうして月日は経っていくのだと焦りのような諦めのような境地を再認識しています。

自分なりの今年大きな出来事。それは医療に於ける心の問題の大切さを認識した事でした。診察に於ける知識や技術は歳と共にそれなりに成長、成熟してきているのではないかと思います。診断して治療する、そこに私なりの治療指針、治療方法があり、純粋に学問的に、医学的にそれは遂行できているのですが、心の問題、これは自分の学んだ医学では解けない要素が入り込んできます。自分の基準、持っている知識を総動員しても解けない疾患がある。医学的見地では大きな問題はなく異常は無いはずなのに、しかしこの痛み、辛さはどこから来るのか?人の心の中を覗くことは出来ません。しかし無意識に出て来る表情、言葉の端々にその人の悩み、戸惑いが垣間見える事がある。そこへのアプローチに治療方針変更、舵取りをすると見えてくるものがあります。今年この事を実感した一年でした。

来年はどうなっていくのか?私は常日頃から職員の人達に患者さんへの接し方を考えて欲しいとお願いしています。その人がクリニックに入った瞬間からその人への治療は始まっているのではと考えているからです。クリニックに来てまず居心地の良さ、雰囲気の良さを感じて貰えれば、治療はやりやすくなります。職員の対応は重要です。勿論心だけの問題ではなく、肝心の診察の技術、知識は重要ですが、それは前提として根底に患者さんと医療機関、医師との間に強固な信頼関係が生まれなければ、いくら正しいことを述べそれを頑張って説明、主張したとしてもなかなか理解してもらい難い。どれだけ来院された方に満足してもらえる治療を行えるか、私のクリニックに来ただけで半分くらい治った気がする。そう感じてもらえるような医療を目指す、そして時にその患者さんの心の中まで感じ取ってあげられる。 来年はこの事を最大の目標に掲げ、色々な方法を考え頑張ってみようと思っています。

南谷クリニック副院長 南谷哲司

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