セレッソ大阪U-15韓国遠征トレーナー帯同 | 医療法人南谷継風会 南谷クリニック 岡町院

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International Youth Football Tournament 2018

セレッソ大阪U-15韓国遠征トレーナー帯同

2018.08.25岡町院

鎌苅翔平/南谷クリニックリハビリテーション科科長、セレッソ大阪アカデミートレーナー。理学療法士


2018年8月11日から8月20日まで、当院契約チームであるセレッソ大阪のU-15が大韓民国済州島で開催されたJEJU International Youth Football Tournament 2018に出場し、筆者がトレーナーとして帯同しましたので報告させていただきます。

本大会が開催された済州島という島は韓国の最南端に位置する楕円形をした火山島で、島の中心には標高1,950mの漢拏山(ハルラサン)という世界遺産にも登録されている山があります。この山による影響で島は風が強く島の南北の気温差が大きいのが特徴です。本大会はその済州島の南部にある西帰浦(ソギポ)という地域で開催され、ヨーロッパや南米など世界各地から18チームが参加しました。乾貴士選手が所属しているスペインのレアル・ベティスやネイマールを育てた南米で元も有名なクラブであるサントスFC、日本からはセレッソ大阪、湘南ベルマーレ、鹿島アントラーズが参加していました。

本大会はまず4チームでリーグ戦を行い上位2チームが決勝トーナメントに進出するというシステムで行われました。8月12日から大会がスタートし、我々の予選リーグ1試合目の相手は韓国のBucheon FC 1955というチームで残念ながら1-2で敗れてしまいました。2日目は韓国のBusan I park というチームと対戦し、またしても1-2で敗れてしまいました。3日目は予選リーグの最終戦が行われ、後がなくなった我々はスペインのR.C. Ceita Vigoというチームと対戦しました。技術力を高い相手選手に負けることなく善戦しましたが2-2の同点という結果で終了し残念ながら決勝トーナメントに進出することはできませんでした。しかしながら8月17日から予選敗退チーム同士で行う下位トーナメントが行われ1試合目は日本の横浜FC U-15と対戦し2-1で勝利し、続く2試合目もベルギーのRoyal Standard De Liegeに2-0で勝利することができ本大会を終えました。

気候は比較的過ごしやすくホテルやグラウンドの環境も整っており選手たちはプレーしやすそうでしたが、食事に関してはやはり韓国ということもあり辛いメニューに多くの選手が苦戦していました。その影響か数名の選手は大会半ばで腹痛を訴えるなど体調を崩してしました。我々トレーナーは食事や水など慣れない環境の中で、体調不良者や怪我人を発生させずに試合で良いパフォーマンスを発揮させなければなりません。そのための1つのツールとして私は体調管理シートを使用しており、今回の遠征でも体重、心拍数、尿、便、自覚的疲労度の5項目をこちらが指定したタイミングで測定し選手自らシートに記入するよう指示しました。このようにして医療機関の外で活動する際にはできるだけ多くの情報収集とその中からアクシデントに繋がりうる情報を見抜くことが重要になります。今回数名の選手が体調不良を訴えましたがやはりこれにも事前に何かしらのサインがあったと思われます。もう一度集めた情報を確認し今回の体調不良につながる可能性のあったデータを見つけるとともに、今後新たに収集すべき情報を整理し、今後選手たちがより良い状態で試合に臨めるよう取り組みます。今回も遠征を通じて多くのことを学ぶことができました。この貴重な経験を当院の職員に還元し、今後も当院の患者様により良い医療を提供できるよう努力していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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