南谷クリニック「骨粗鬆症リエゾンサービス®」元年
2018.01.01コラム
平成29年を振り返りますと、当院のコメディカル(医院内の医師を取り囲む多職種のこと:看護師、理学療法士など)に対しての講習で骨粗鬆症に対する知識、意識付けが出来たものと考えています。
骨粗鬆症とは『骨強度の低下を特徴とし骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患』と定義づけられます。その有病率は加齢と共に上昇し、50歳以上の女性の3人に1人、70歳以上になると何と5割が罹患しています。2020年には人口の10%にあたる約1490万人が骨粗鬆症になっていると言われています。骨粗鬆症→脆弱性骨折→要介護状態→認知症と医療費・介護費用が膨大になるまさに負のスパイラルに陥っているのです。
当院では骨粗鬆症→脆弱性骨折を阻止すべく、骨粗鬆症の診断と治療に尽力しています。当院の骨密度測定器はDXA(デキサ)といって腰椎(腰骨)と大腿骨(足の付け根)で測定するもので現時点では最高精度の機器です。骨密度と採血(骨質)で患者さんの骨強度を判断し、患者さん個人に合わせた薬剤治療をお勧めしています。
医師及び多職種のメディカルスタッフが相互に連携しながら実施する骨粗鬆症の予防と改善及び骨折防止の取組みのことを骨粗鬆症リエゾンサービス®といいます。
今年は更にこのOLSを高めていきたいと考えています。医師だけではなく、コメディカルも充分な知識を持っておりますので気軽にお声をかけてください。さらにあなたの健康寿命を延ばしましょう!!
整形外科 荒川晃